『英語ものしり帖』「首の巻」<Salome & Judith>

Salome と Judith の斬首

Salome の願いで、囚われの身で首を刎ねららた預言者ヨハネ John the baptist の話は有名です。あの場合、首切り役人が Herod の命令で「首を刎ねて」殺したから、
その行為は decapitate でなくて、behead です。
多くの画家が、その場面を描いています。下の画像の上の段は、Caravaggio によるものです。
画像


旧約聖書外伝の Judith と Holofernes の話は、知っていますか。知らない人は、下記の Wiki を読んでください。冒頭の部分だけを紹介します。
The account of the beheading of Holofernes by Judith is given in the deuterocanonical Book of Judith, and is the subject of many paintings and sculptures from the Renaissance and Baroque periods.

下の画像は、それらの中でももっとも有名な Caravaggio とArtemisia Gentileschi のものです。
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Judith の場合は、刑罰として「斬首」ではなく、また、殺してから decapitate したわけでもないですから、behead としていいかどうか迷うところです。
Caravaggio の画像の説明には、Judith beheading Holofernes となっています。
しかし、Artemisia Gentileschi の方は、Judith slaying Holofenes となっています。
上記 Wiki のタイトルは、Judith beheading Holofernes です。

そこで、他の絵画はどのようになっているか調べてみました。それぞれの絵画を見たい場合は、このサイトへ行ってください。

Hidden meanings in paintings of Judith
She quickly seized his sword and with two swift blows severed his head.

‘Judith in the Tent of Holofernes', by Johann Liss, 1622
Judith has cut off the head of Holofernes

‘Judith and the head of Holofernes’, by Giovanni Baglione, 1608
The body of Holofernes, now separated from his head, seems to writhe in its death throes.

‘Judith with the head of Holofernes’, by Cristofano Allori, 1613
Judith has hacked off the head of Holofernes

‘Judith with the head of Holofernes’, by Titian, circa 1515
Judith has cut off the head of the enemy general Holofernes

Judith with the head of Holofernes, stained glass window by Diane-Blair Goodpasture, 2010
Judith holds the recently severed head of Holofernes by its hair.

それぞれ italics の部分のように describe されています。
要するに Judith の場合は、Holofernes を殺すために、「首」head を「斬った」わけで、その証拠を持ち帰るために、body から切り離す sever する必要があったわけです。

ですから、behead/decapitate とは、ちょっと意味合いが違うのですね。

首きり役人

「斬首」の刑を行なう死刑執行人 executioner は、王様や裁判官の命によって執行 execute するわけで、彼らは(男しかいなかったようです)は、いわば公務員です。
英語では、どう呼ばれるか、Wiki には、こう書いてあります。
An executioner who carries out executions by beheading is called a headsman.

下の画像は、headsman で google すると出てくるものです。ただし、一番下は、Puccini の opera Turandot に出てくる headsman です。
画像

いずれにしろ、おどろおどろしいですね。
「首切り役人」と日本語で訳されていますが、英語では neck は使われず、cut neck でなく、behead するので、 headsman になっているわけです。

後程出てくる日本の「斬首」の場合の「首切り人」と比べてみてください。

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