『英語ものしり帖』「腰の巻」<腰=waist?>

腰の巻

日本語の「背中」は、「背」を、上・中・下に分けて、「中」の部分を指すことばでした。
英語の back にも the middle of the back と呼ばれる部分があります。
"the middle of the back" で google すると 8,960,000 hits しますから、結構よく使われる言い方です。
簡単に middle back という言い方もあります。4,880,000 hits です。

では、上と下は、というと、
upper back と lower back という言い方があります。それぞれ 5,670,000 と 26,200,000 hits します。
lower back の方が圧倒的に多いですね。なぜでしょう?

日本語では、「背中」ということばはあっても、「背上」「背下」という言い方はありません。
その代り、「背下」、英語の lower back に当たるところには、「腰」ということばが当てられています。日本人の認識では「腰」は「背」の一部ではなく、独立した部分になっています。

腰痛

この腰に「痛み」を抱えている人が、世界中に大勢います。Wiki の「腰痛」には、このように書かれています。

任意の時点にて、人口の9-12%(63,200万人)が腰痛を抱えており、またおおよそ25%の人々が過去1ヶ月以内に腰痛を経験している。およそ40%の人々は人生に一度は腰痛を経験するとされ、この割合は先進国においては80%まで上昇する。男女差は見られない。発症が始まるのは、おおよそ20-40歳頃とされている。腰痛を最も抱えている年代は40-80歳であり、年齢が高くなるほど高率である。

皆さんのまわりにも「腰痛」に悩んでいる人が多くいるでしょう。

腰痛は二足歩行を選択した人類にとって宿命の病で、二足で直立歩行するようになって、脊椎で重い上体を支えなければならなくなり、その結果腰痛に悩むようになった
というのが定説です。

この腰痛のことを、英語では、lower back pain と言います。
ちょっと面白い計算をしてみました。
"lower back"で google すると、26,200,000 hits です。
この中には、"lower back pain"も多数含まれているはずです。
そこで、
"lower back" -pain で google すると、10,600,000 と半減以下になります。
つまり、"lower back" を話題にする文の中の半分以上に pain が含まれているのです。
世界中で腰痛に悩む人が多いということが、こういう google search からも分かるのです。
では、"lower back pain" 自体の hits 数は、というと、16,200,000 でした。
26,200,000 - 10,600,000=15, 600,000ですから、ほぼ一致しますね。


腰=waist?


腰というと、waist (発音注意 ウェイスト、ウエスト というと west 西のこと)と思う人も多いようです。
waist は、人体を正面または、背後から見た場合、標準的な体型では、胴体の一番くびれているところを指すことばで、
waist size というと、その部分を一周した size のことです。

腰痛で痛いのは、そこのところではなくて、「背」 back の真後ろの、下の方 lower back ですから、
pain in the lower back というわけです。

そこで、waist に戻りますが、
先ほど標準的な体型では、といいましたが、中年太りで、くびれがなくなり、ずん胴になっている場合もあります。そういうのは、
middle-age spread
と言います。
そんな waist は、undefined waist で、
ちゃんとくびれていれば、
well-defined waist

全体にやせていて、胸部や臀部と変わらない size の waist もあります。
そういうのは、straightish waist
ずん胴どころか、腰周りが、太くなってしまっていれば、
thickish waist というようです。
画像


日本語の腰は、「腰砕け」「腰が強い・弱い」「腰をぬかす」「腰がくだける」「腰が軽い」など
いろいろな表現に使われますが、英語では、waist とか、その他の身体の部位を表す語はつかわれません。
では、どういうかは、さまざまですが、和英辞典に載っている訳を参照してください。

腰痛のことを、英語では、背中自体の痛みをbackache というので、それを応用して lower backache と言いますが
pain in the lower back や
lower back pain という言い方の方が一般的です。
google search では、
"lower backache" の 21,000
"lower back pain" の 1,570,000
"pain in the lower back" 28,000,000
という結果です。自分で使う時は、最後のを使うといいですね。

ところで、ぎっくり腰は、
strained back
で、腰痛と同じく back を使います。
I have a strained back. と冠詞の a が必要です。
腰痛の場合は、pain を使う場合
have a pain in the lower back" 約 48,100
have pain in the lower back" 1,760,000
ですから、a は、使わなくてもいいでしょう。
lower backache の場合も、I have lower backache. と a は、不要です。
「腰巻」は、和英辞典を見たら、a Japanese petticoat と書いてありました。

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