『英語ものしり帖』「股の巻」<三叉路>

三叉路の英語

これまでの話をまとめれば、要するに、crotch は、「股間」ということです。
となると、それは、a part of body ではなくて、腿から始まる脚の付け根と下腹部に挟まれた空間ということになります。このこと先にも指摘しました。
そう思わせることがあります。
道とか河川が「二股に分かれる」ところがあります。あの場合、「股」になるのは、別れているところで、道や河川そのものではないですね。

英語でもっとも popular な言い方は、a forked road/river です。
二つに分かれているから、forked roads と複数形でないか、と思う人もいるでしょう。 google すると。
 
forked road  102,000
forked roads 7,890 この場合は、「もしかして "forked road"」というコメントが出てきます。

a forked road/river というのは、要するに、一本の road/river がある地点で二股に分かれるわけで、分かれる前の a road/river のことを言っているわけです。
別れた後は、別々の a road/river になるわけで、そこからは two roads/rivers になります。

「道が二股に別れれいるところ」が、いわば人間の「股」にあたるわけですが、その「股」に当たる一語の英単語はないようです。
the spot where the road is forked
と言ったらいいでしょう。

試しに、"crotch of the road" で google したら 9 hits でした。いずれのサイトの例も「三叉路」の「また」に当たるところでしたが、そういう画像はないです。

この forked road のことを、日本語では「三叉路」と呼んでいます。分かれる前の一本の「路」と分かれた後の、二本の「路」を、それぞれ一本と数えているわけです。
「三差路」という漢字を当てることがあります。「叉」が当用・常用漢字にないので、仕方なく「差」が当てられていることは先に説明しました。

a forked road のように、いわば枝分かれする「三叉路」だけでなく、通称「三つ角」になる、一本の道路に、別の道路が直角に交わる道路があります。
この二つをどちらも「三叉(差)路」と呼ぶと、区別が付かないので、その交わり方の形がそれぞれローマ字の Y と T に似ているので、a forked road の場合は、Y字路、直角の場合はT字路と呼ぶ習わしになっています。
英語では、T字路のことは、T intersection とか、T junction と呼んで、a forked road とは区別しています。

Fork は、二股?

この forked、road や river の二つに分かれている所だけでなく、
「二股に分かれている枝」のことも、a forked branch といいます。a forked tree とも言います。 google すると、
"forked tree" 45,900
"forked branch" 45,600

その分かれている「また」のところは、"crotch of a tree" と言うことは先に紹介しました。

ところで、皆さんが食卓で使っている fork は、二つ以上に分かれているのに、なぜ fork が二股か、と疑問に思うでしょう。
こういうことも google するとわかりますが、fork は、もともとは、二股だったのです。

fork の先の尖った部分は、英語では、一般的には prong と言い、the prong of a fork は、tine と呼びます。
"origin of a fork" で google したら出てきた prong が two-tine のもともとの fork です。
画像

Fork の Wiki にこんな記述があります。
the standard four-tine design became current in the early 19th century.
https://en.wikipedia.org/wiki/Fork
現在のような、four-tine fork は、19世紀初頭から出てきたのです。「ふたまた道路」や「ふたまたに分かれる河川」は、fork が two-tine 時代からあったから、forked road や forked river と呼ばれたわけです。
そう言えば、baseball pitcher の fork ball は、二本指で挟みますね。いわば、two-tine fork です。
「英語ものしり」になりますね。

forked road と forked river とどちらが先に言われ始めたか、というと、river の方です。
現代では、道路網が発達していますが、道路ができるより前に、河川の方が交通や運搬に使われていたから、forked river の方が、forked road より、ずっと先に存在していたのです。

a forked road は、進行方向で二つに分かれている、いわば「岐路」ですから、「人生の岐路」のように比ゆ的に使われます。英語の Wiki には、
Fork in the road (metaphor) という項目があります。こんな風に説明してあります。
A fork in the road is a metaphor, based on a literal expression, for a deciding moment in life or history when a major choice of options is required.

『英語ものしり帖』のブログや、Kinndle 本を読んでいるかどうか、そして「英語ものしり」になるかどうか、案外「人生の岐路」になるかもしれませんよ。
芸は身を助く、と言いますが、知識は身を助く、とも言います。Knowedge helps oneself.
ものしりになるに越したことはないですよ。

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