「考えてから話す」は、NG。では「考えずに話す」には?

 人は、何も習った覚えもないのに、なぜ自分の母語を話せるようになるのでしょうか。
ことばを話せるようになるには、そのことばの音韻と語彙を知っているだけでなく、音韻の組み合わせからできている語彙の並べ方、すなわち文法を知っていなければなりません。
音韻は、周りの大人の話すのを耳で聞いて、真似をしているうちに覚えます。耳の聞こえない聴覚障碍者は、だから、ことばを話せるようにはなりません。
語彙は、身の回りの事物を認知して、物にはすべて名前があることを知ったときに、その名前を覚えないと、意思の疎通ができないので、別に覚えようとしなくても、自然に覚えたはずです。つまり、忘れるひまがなかったのです。

問題は、文法です。
Chomsky 一派の Transformational generative linguistics では、
人は、生まれながらにして、syntactice rules, つまり、文法を見つけ出す innate ability を備えている、そうでなければ、
事実に矛盾する、というのです。

私は、高校時代「幾何」の証明問題が得意でした。その証明法の一つに、。帰謬法がありました。

ある命題 P を証明したいときに、P が偽であると仮定して、そこから矛盾を導くことにより、P が偽であるという仮定が誤り、つまり P は真であると結論付けることである。帰謬法(きびゅうほう)とも言う。

Chomsky 派の、innate ability の証明法は、これですね。

あるサイトには、次のように書かれています。
The theory which asserts that human beings are genetically pre-programmed to learn language has been popularized most effectively by the American linguist Noam Chomsky.
https://www.sltinfo.com/innate-ability-for-language-acquisition/

Innate ability, つまり、生まれつき備わっている ability ですから、学習して習ったものではないわけです。
だから、この理論によると、言語は学習するものでなく、獲得するもの、ということになります。
だから、Chomsky 派では、language learning という言い方をせず、language acquisition と言ってます。

この innate ability のおかげで、だれでも母語の文法を獲得し、結果言語を獲得できるわけです。

私たち日本人も、innate ability によって、日本語文法を獲得し、日本語を獲得しているわけです。

しかし、これは、母語の場合です。

日本人にとって母語でない英語を獲得するには、どうしたらよいか、というのが問題です。

日本人にとって日本語、英語国民にとって英語は、native language です。native language というのは、生まれつきの自然環境で獲得する language です。

日本人にとって英語は native language ではないですね。

自然界で捕まえられない、というか、捕まえることが難しくなったり、数が減って捕まることが禁止された魚類を、それでも食べたい時、あるいは、、
自然界では生育が難しくなった植物をそれでも食べたい時、
人類はどうしたか、というと、
養殖、ということを考えました。
御木本幸吉の真珠の養殖、近畿大学のマグロの養殖、日本各地のウナギの養殖などが有名です。
それらの養殖は、自然のものより、時として優れています。
静岡県焼津市にある、「供水ウナギ」では、自然界で四季を経験して成長するウナギの養殖に、水温を調節して四季を再現して、天然ウナギに勝る、ブランドウナギを養殖しています。

自然は、Nature
養殖は、Nurture

です。
学校教育というのは、言ってみれば、自然の状態で放っておくのでなく、学校という養殖場に集めて nurture する行為です。
「自然に帰れ」を唱えたジャン・ジャック・ルソーは、養殖場である学校教育を否定しました。

それは、それとして、私たち日本人は、自然の状態で英語を身に着けることはできません。しかし、innate ability として、言葉の規則を出す能力は、生まれつき誰でも持っています。

天然英語の獲得には、時間が無限にあります。寝ても覚めても英語に囲まれています。そういうなかで、無限の数の文を generate しながら、間違えたら周りの大人に直されて、文法を獲得していきます。

英語の養殖は、限られた時間、限られた空間でおこなわなければなりません。
ここで、文法のことを、syntactic rules と呼ぶことの意義が出てきます。

文法と一口に言うと、丸ごとかじる感じです。
Syntactic rules というと、一つ一つ順番に、という感じです。

文法を、養殖するには、all at once でなく、一つ一つの Syntactic rule を nature では存在しない、秩序だった順番で、一つづう脳の言語脳に養殖するのです。その養殖された脳の部分が英語脳になるのです。

SF Modular System の Vocabulary & Syntax Series は、
一つ一つの Syntactic rule に基づいて、それに則った文を generate することによって英語脳を養殖する、という今までにない画期的な system です。


それが、どのようなものか、それを説明しようとして、実は、いま四苦八苦しています。
やっぱり、Doing is believing かな。
今、この Series の Informationn Activity と Adjective で、Twitter や texting をしている人は、なんとなく分かるでしょう。
次回、もう少しわかりやすい説明ができないか、一晩か二晩寝て考えてみましょう。


と前回ここまで書いて、それから三晩寝て考えた結果、次のような結論になりました。

要するに、説明するまでもなく、実際にやってみればわかることです。やっぱり、Doing is believing です。
くどくど考えずに、さっさとどんどんやってください。そうすれば、英語脳ができます。

これでは、ちょっとそっけないので、今ひとつとっても大事なことを付け加えます。

日本語には、「話しことば」と「書きことば」という区別があります。
日本語の講演や座談会を録音して、そのまま文字起しをすると、ほとんどの文に主語のない、文法的にはハチャメチャな文章になります。
英語の場合は、講演や講義をそのまま本にしたものがあります。大統領就任演説などスピーチは、そのまま文字起こしをすると、ちゃんとした英文になっています。もっとも元のスピーチ原稿に基づいていますから当然といえば当然ですが。しかし、私が、原稿なしでスピーチしたものでも、文字起こしをすれば、ちゃんとした英語の文章になっています。

日本語で「書く」という時には、それなりの心構えをして、じっくり構想を練りながら書く人が多いでしょう。手紙も話すようには書きませんね。そもそも、筆記具を使って書いていると、話すスピードで書くことはできません。
だから、日本語で「書く」時には、考えてから「書く」という癖ができています。

しかし、話すときは、特に日常の会話は、考えてから話していないでしょう。言ってみれば、考えるより先に、口からことばが出ているでしょう。
思ったこと目にしたことを、何も考えず、自然に口にしています。Expressive と Descriptive なことがほとんどです。

英語脳というのは、日常、英語を話しているうちにできてくるものです。Expressive と Descriptive なことがほとんどです。
ここが大事です。英語を話すのに、いちいち考えていたら話せません。

SF Modular System の Texting と Twitter の menu は、何を texting するか、Tweet するか、Expressive と Descriptive なものが、自分で何を言おうかと考えなくても、どんどん texting/twittering するようになっています。

小鳥は、twitter しながら、「鳥ことば」を自然に覚えます。

Syntactic rules に適った英文を、何を tweet しよう、何を texting しようと考えることなく、一つ一つの syntactic rule に即して、tweet し、texting することによって、
Leaning by doing
英語脳ができて、英語が口から、自然にでてくるようになります。特に Twitter は、何を Tweet しようかな、と考えることなどせずに、menu にあることを、どんどん Tweet し、さらに follow している仲間の tweets を、"retweet" するのです。

自分で、しゃれたことを tweet しようと思って考えていてはだめです。まだ、英語脳のできてないあなたにそんなことできません。
己を知ることです。

Progress Chart を見ればわかるでしょうが、Texting する英文の数は、2000以上になります。Tweet/retweet は、5000 を超えるでしょう。
この後、My Life Series では、blank filling という menu でまとまった英語の文章を、一種の texting します。
それだけやれば、英語脳が育ちます。
Those who believe shall be saved.

ちょっとくどかったな。でも、これくらい言わないと、今までの学校英語で凝り固まった mindset を reset することはできないでしょう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック