キンドル本辞書の、DX 的使い方。英語学習が、digital transformation を起こす。

 キンドル本に親しんでいる人には、お馴染みですが、キンドル本には、辞書が付いています。しかし、日本語の本を読む時に、滅多に辞書などひかないので、キンドル本に辞書がついていることに、ひょっとして気がついてない人がいるかもしれません。
 キンドル本で、辞書を出すのは簡単です。私は、肝臓の病変で入院していましたので、肝臓に興味があります。
そこで、この文章にある「肝臓」について、ちょっと調べてみようと思ったわけです。「肝臓」を long push (長押し) すると、下の方に辞書がでます。調べたい語句が、下の方にある場合は、辞書は上の方にでます。
Screenshot 2020-11-16 at 9.19.28 AM.png

 普通は、ここで終わります。ここで終わらず、辞書エントリーの下にある
” Daijisen Japanese Dics..” を tap すると、
Screenshot 2020-11-16 at 9.13.36 AM.png

 このキンドル本で利用できる辞書の一覧が出ます。今は、日本語の辞書が開いているので、「日本語ー日本語」にチェックが入っています。
このリストを scroll upすると、
Screenshot 2020-11-16 at 9.14.06 AM.png

Japanese-English (日本語ー英語)、つまり和英辞書がありました。これを tap すると、
Screenshot 2020-11-16 at 9.13.17 AM.png

 「肝臓」の英語が出ています。更に、右下の "Go to Dictionary" を tap すると、

Screenshot 2020-11-16 at 9.15.58 AM.png

 肝臓に関する英語表現がいろいろ出ています。
 実は、私は、私の病変であった「肝膿瘍」を英語でどういうのか調べようと思ったのですが、ここには出ていないですね。

 それは、ともかく、このように キンドル本では、辞書が埋め込まれていて、調べたい語句を long push するだけで、辞書が出てきます。
その際、日本文の場合ですと、日本語の辞書が 出てきます。
 
 ここからが、DX 的使用法の話です。
 普通の人は、日本語の辞書が出てきた段階で、これは便利、で終わってしまいますが、
私がしたように、下にある辞書名を tap してみる人は、なかなかいないようです。とにかく Web というのは、何でも tap してみるものです。思いがけないことが起こることが多いです。それで、何かが壊れることはありません。こういうのも DX 的と言っていいでしょう。
 自分が興味を持って読んでいる日本文中にある語句が、英語ではなんというのだろう、という好奇心を持つ人にとって、
キンドル本の Japanese -English Dictionary は、嬉しいですね。こういうものがある、と知っていましたか。

 そして、もっと肝心なのは、この機能の学習への応用です。
 先に、デジタル教科書が hypertext で書かれていたら、理科や社会科、家庭科などの教科書に出てくる、動植物や、食べ物の名前など、hypertext のメニュにある「翻訳」で調べることができる、と指摘しました。
 そのことが、デジタル教科書が、キンドル本で出版されていたら、ここに紹介したように、もっと簡単に、もっと詳しく知ることができます。
 英語以外の教科の教科書を、英語学習に使う、というのは、DX 的だと、思いませんか。

 更に DX 的なことがあります。
 ちょっと話がそれます。私は大学卒業後2年間中学校教師をしていたことがあります。最初の一年目は2年生の担任でした。生徒が何を学習しているか、生徒が知っていることを、先生たる自分が知らないのはおかしい、それには生徒が使っている教科書で自分も勉強してやろう、と思って、教務主任に、2年生の生徒が使っている教科書を、全部貸してください、と申し込みました。今まで、そんなことを申し出た教員は居なかったらしく、とにかく前例のないことはやらない、というのが学校の方針ですから、余分の教科書はない、ということで却下されました。
 何度も提案しているように、教科書をキンドル本で出せば、全教科、全学年でも、一冊で収まってしまいます。
 となると、中学校の英語教師は、英語の教科書だけでなく、全教科の教科書を見ることができるわけです。
 そうなら、他教科に出てくる、いろいろな事物や制度や出来事など、すべて、英語ではどういうだろう、ということが、ここで紹介した方法で知ることができます。
 英語教師が、そういう努力しないなら、私のような生徒がいて(いるにきまってます)、「先生、理科で習ったけど、”代謝”って英語で何て言うの」と、訊かれて答えられないと、「先生、英語の先生なのに、知らないのか」とバカにされます。この生徒、多分は自分は、キンドル本で調べて知っていて先生を試したのでしょう。
 本当の DX になれば、教科書が、キンドル本になれば、先にも指摘したように、教える「教師」は、要らない、ということになります。
 でも、やっぱり、「教師」に代わる、生徒の学習を見守る人は、必要でしょう。
 それについては、実は、1980年、今より40年も前に、私は「国民皆教師」ということを『変革の英語教育 '80』で提唱しているのですけどね。

 その時は、デジタルの「デ」の字も、世間では話題になっていませんでした。
 DX 時代、『国民皆教師」も、突拍子もない考えでもなくなりましたね。
 デジタル庁は、単に政府文書の digitize だけでなく、
それによる行政の digitalize だけでもなく、社会の DX を推進するために作るはずです。
「国民皆教師」も考えてくれませんかね。

 それは、そうと、岐阜県図書館で、「英語多読」のシンポジウムというか、講座が開かれるようです。そこで、どのようなことが取り上げられるか、今までの多読の様子も知っていますが、私に言わせれば、そんなことやっているより、キンドル本で、英語以外の教科の語句の英語を調べたり、習ったことが書いてある教科書の部分を英訳して読んだりしたほうが、効果があると、思いますがね。思うだけでなく、ちゃんとした理論付もありますが、今は面倒だから、また別の機会にします。

 最後の方、蛇足になりましたが、教科書がキンドル本になれば、その辞書機能を、今日紹介したように使うと、
生徒の英語学習が DX、すなわち、digital transformation、つまり、学習の form (かたち)が、変わって、先生に教えてもらわなくても、英語が出来るようになるのでは、という、空想でもない、お話でした。

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