西洋美術は、なぜ「写実」に走ったか?

 今日は、面白いものをお見せしましょう。
今まで、主として西洋美術のさまざまな「写実」を紹介してきました。
 ギリシャ・ローマの x-rated の「絵」から始まって中世の Illuminated manuscripts、そして Da Vinci の Mona Lisa や Bernini の彫刻に極まる「写実」が、Courbet の写実主義で一旦区切りをつけ、20世紀絵画と彫刻に至って sur-realism になり、「原形をとどめない」(これは私流の言い方であって、美術史にはこんな風には書いてないはずですが)ものになったわけです。
 それでは、ギリシャ・ローマ以前の art はどうだったでしょうか。論より証拠、いろいろ見て見ましょう。
 下の画像は、昨年12月23日のNHKBSプレミアムで放送された「あなたとめぐる人類進化 はるか旅」で紹介された、フランスの Chauvet Cave で発見された300を越す動物の壁画の一部です。http://en.wikipedia.org/wiki/Chauvet_Cave
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 次の画像は、左がやはりフランスの別の場所で見つかった、25,000年前 マンモスの牙の女性像、右の二つは、 ドイツ南西部にあるホーレ・フェルス洞窟の遺跡から、約3万5000年前の、後期旧石器時代の人類がマンモスの牙で作った「世界最古のビーナス像」です。
  http://nukohiroba.blog32.fc2.com/blog-entry-1453.html
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  次はそれほど昔でなく、キリスト教化される前の Celt の彫刻(彫塑)です。私の持っている本から、例によって EXPERIA に入れてある Camscanner で、scan した画像です。例によって?ちょっとゆがんでます。http://en.wikipedia.org/wiki/Celtic_art
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  今度は、ほぼ同じ頃(と思いますが)、Viking の彫刻です。二つは、有名な、船首を飾る像です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Norse_art
http://www.vikingart.com/VikingArt.htm
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 アメリカ大陸に飛んで、日本流に言えば「南蛮人」(要するに野蛮人ですね)スペイン人に滅ぼされた「文明人」マヤの「芸術作品」work of art です。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Maya_art
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  これは、アメリカ、ケチカン市にある、トリンギット族のトーテムポールです。下のWiki の日本語版の画像です。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Totem_pole
 http://ja.wikipedia.org/wiki/トーテムポール
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 後から意味合いを持ってきますが、Totem Pole には、宗教的な意味合いはまったくない、そうです。
 知っているかどうか、知りませんが、このケチカン市と今は下呂市の一部になった旧金山町とは、教育交流から発展して姉妹都市になっていて、旧金山庁舎には、ケチカン市から寄贈された大きな Totem Pole が飾ってあります。入場料要りませんので、見に行くといいでしょう。
 そしてですね。その教育交流・姉妹都市提携を斡旋したのは、他ならぬ私なのです。ケチカンには都合三回行きました。
  どうですか。「写実」的な work of art は、ひとつもないでしょう。20世紀の work of art と言っても通用しませんか。
 下の画像は、現代の artist が作った Celtic work of art です。昔と変わらないですね。
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 では、なぜ、西洋美術では、これらの「写実」でない work of art が滅びて、写真に取って代わられるまで、「写実」の work of art が隆盛を極めたのでしょうか。
 明日まで考えてみてください。ヒントはキリスト教です。

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